物語

若三つ(わかみっつ)第一話「女」

「何をしている!?」警官である男が詰め寄った。何かを、つぶやいているが、返事は、ない。女が縄の前に立っていた。 彼は、両肩をつかみ、こちらを向かせた。顔を見て、彼は、驚いた。知っている女だったからだ。数か月前、地主である男に囲われていたとこ…

ショートコント「タバコ」

勉強という物は、 いつの時代も嫌な物です。 親からギャーギャー言われると、 余計にヤル気が失せます。 でも、必要最少限はしないと、 ダマされて、イタイ目を見ます。 では、その一例を ショートコント「タバコ」 A:コンビニ行こう B:俺の分も。タバコ買…

とある会社の事件簿

*「とある業界の事件簿」大幅修正版です。 唐突ながら、疫病神会社にキャバクラが出来ました。 本当に突然です。 順を追って説明すると、疫病神は恨みを買います。 しかも、疫病を取り扱うので、キツイ、汚い、危険な商売で、 あまり成り手がいません。 だ…

にゃんダフル&わんダフル

猫 :あっ!犬さん。犬 :そういう、あなたは猫さん。犬 :元気に、にゃん生、送られましたか?猫 :それなりに、元気に送れました。そちらの、わん生はどうでしたか。犬 :私も、それなりに。 いやぁ、小さい頃、首輪をつけられた時は結構、焦りましたね。…

入り江の臨時国会

昔々、ある所に、海の幸に恵まれた入り江がありました。そこを住処とするモノ達は、平和に生活していました。 ところが、ギッチョンキリギリス(古!)カミナリ族(これまた、古い!)が現れました。変な板を持って来て。 カミナリ族は入り江を荒らし回り、食べ…

とある業界の事件簿

唐突ながら、死神業界にキャバクラが出来ました。 順を追って説明すると、死神は恨みを買う商売なので、あまり、成り手がいません。一人当たりの仕事も多く、ヤル気も出ません。ですから、華やかさ、カワイイ娘に釣られる従業員、欲しさのために、店を開いた…

神様になった理由(long version)【4】

4.紆余曲折 数日後、村長は、生き字引、話の理解が出来る若い衆、数名を連れて、モノノケ達の家に行きました。 モノノケ達は、丁寧に対応しますが、腹わたは煮えくり返っています。「何の御用ですか?」「貴方達に、これまでの非礼を詫びる為に参りました…

神様になった理由(long version)【3】

3.緊急会議 村人達は緊急会議を開きました。情報収集、現状把握、の末、原因をあーだ、こーだと、突き止めると、モノノケ達の仕業だと気付きました。 そして、モノノケ達の家に怒鳴り込もうという事になりました。「お前が行けよ。」「いや、お前こそ行け…

神様になった理由(long version)【2】

2.厄災襲来 いよいよ決行の日が来ました。それは、新月の夜でした。 モノノケ達は精進潔斎をし、肉類を食べず、酒を飲まずに心と体を清め、深く息をしました。そして、前を見据え、呪文を唱えました。 すると、不穏な生温かい風が吹いたかと思うと、 「諭…

神様になった理由(long version)【1】

1.三大厄災 今は昔、ある所に、マンガ日本昔話に出て来る、絵に描いた様な村がありました。田んぼ、畑、茅葺きの屋根には、大根やら、干し柿やらが、吊るしてあります。そんな村の外れに、みすぼらしい小さな家がありました。 住んでいる人は、3人。彼等は…

神様になった理由(long version)【序】

序. あー、ありがたや、ありがたや。日本は、八百万の神様が、おられます。しかし、中には、なんで、こいつらが神様やねん!という方々も、おられます。アレとアレ、そしてアレも、ですね。でも、「アレ」だと神様に失礼なので、三柱(みはしら)、すなわち…

これこれしかじか、かくかくうまうま

他人と話をする、意外と難しいです。 相手の言いたい事ばかり先行して、自分が、置いてけぼりになる事もあります。その逆も然り。 それを避けられる「良い会話」のヒントになるかもしれない?ひとコマを語らせていただきます。 ある夜の事、一人の女性が、い…

ドッキドキ💀メール(創作物語)

私はアラサー、何の楽しみもない女。 でも、無駄にケータイは必須アイテム。無いと生きていけないです。暇潰しに丁度良い。Twitter、Instagram、Blog何でもやってる。 Twitterは、#東京行きTweet意味は、上京⇨上り⇨くだらない。 Instagramは、あるあるグロテ…

少女達と織り物(六 二人の少女のノート)

ノートを開くと最初のページには「わたしのもの」から始まり、「愛するもの」への終生変わらぬ想いが書かれてありました。「愛するもの」は、その慈愛の言葉に応えていました。「わたしのもの」は黒髪の少女から金髪の少女、「愛するもの」は金髪の少女から…

少女達と織り物(五 異変)

次の日、いつもと違い、日が昇るかどうかの時間に、森へ行きました。 そこには、二人の少女が横たわっていました。少年は心配になり、叱責されるのも承知で、近寄りました。 見れば、織り物が、肩に掛けてありました。それは、大空へ羽ばたく二羽の鳥で、黒…

少女達と織り物(四 悲報)

突然、その場にいた二人の国王が、言い放ちました。「そなた達は、とても良い腕をしておる。我ら王族の衣服を専門に織って貰いたい。それから、朕の王子、隣国の王子が、見初めて妃に迎えたいと言う。これから、頼むぞ。」美しい二人の少女が妃になるとあっ…

少女達と織り物(三 機織り)

一年が経ち、少年は13才になりました。二人の少女は相変わらずです。 でも、どこか、うっすらと陰がある様に感じていました。 ある日、二つの国が「友好を深める」という目的で、機織りの腕を競う催し物が開かれました。腕を競うとあって、優勝者への賞金目…

少女達と織り物(二 森と二人の少女)

その日から、少年は、二人の少女の事を考えるようになりました。学校が終わると少年は、急いで走り出しました。驚いたのは周りの友達。「みんな、ごめん。用が出来た。」友達に理由も話さず、少年はその場から離れました。行先は決まっていました。 森の外で…

少女達と織り物(一 出会い)

彼が、まだ少年でいた頃、この辺りは国境いで、二つの国がありました。どちらの国が何という名で、どちらが何という名の王が治めているなど、少年には、どうでもいい話でありました。 幼い少年は、友達と遊ぶ毎日が楽しいだけでした。「ごはんよ。帰ってきな…

少女達と織り物(序)

ある男が所有している森は、途轍もない金額と引き換えに手に入れたそうです。しかし、彼は手入れをしないどころか、自身を含め一切の立ち入りを禁じています。彼は、その森に入る道のそばで、もう何十年も、住んでいるというのに。その森へ入ろうものなら、…

少女達と織り物

機織りに定評がある 黒髪と金髪の二人の美しい少女がいました。 少女達は、国境いで 健やかなる時は、笑い合い 病める時は、励まし合い 姉妹の様に暮していました。 ある時、 黒髪の少女の美しさが、 金髪の少女の美しさが、 それぞれの国の王子の目に留まり…

俺様は天才だ(創作物語)

いつの頃か、大した者でもないのに、 自ら天才と名乗る男がいました。 それだけなら、 笑いの種になっていたかもしれませんが、 「周りの奴らはポンコツ」 呼ばわりをしていました。 そんな者に限って、 勉強、仕事、言われた事をしない物です。 ですから、…

美しい川

豊かな表情を見せる日本の自然は素敵です。特に、夏だと、美しい川を見て、せせらぎを聞いていると、涼しく感じられます。 でも、中には、美しすぎて不気味な川もあるそうです。人づてに聞いた話ではありますが、お話しさせていただきます。 50年程前、その…

彼と私 〜私が考えるヤンデレ〜 001

彼は弱々しく訴えた。「僕の傍に居てよ...。」そして一筋の涙が流れた。しかし、彼は『私』を監禁しているのだ。幾ら、愛に飢えていても、しても善い事、悪い事がある。同情の余地以前の問題だ。でも『私』は、「此処に居るから、大丈夫...。」彼の涙を拭い…

神様になった理由 〜最終章〜

結果、三つのモノノケは、神となりました。経緯は知らず、不思議に思いつつも、悪い気持ちはしません。立派な社とお供え物で機嫌が段々よくなり、毎日の酒盛りで、仕返しする事をやめました。そして、人間、三つの神は、平和に暮らしましたとさ。これが、貧…

神様になった理由 〜第三章〜

生き字引の老人が口を開きました。「確かに、我らにとって、貧乏、疫病、死は、関わりたくないモノだ。だからといって、邪険にすれば、我らも邪険にされる。三つのモノノケをお祀りしよう。」その途端、血相変えて非難の嵐です。「何故そこまでしないと駄目…

神様になった理由 〜第二章〜

すると、「諭吉ちゃーん」景気が落ち、「とっつぁん、おかゆができたよ。」「いつも、すまないね、ゲホゲホ。」「それは言わない約束だよ。」シャボン玉ホリデー提供分からない人は60歳前後のジジババに聞こうネ病気が蔓延、「ちーん、なーむー。」亡くなる…

神様になった理由 〜第一章〜

今は昔、貧乏、疫病、死を司る、三つのモノノケがいました。モノノケ達は、人間から高値で買わされた酒を朝から飲んでいます。誰からともなく、愚痴をこぼし出しました。「ったくよぉ、人間の野郎ども。そんなに嫌わなくても、いいじゃねぇかよぉ」貧乏、金…

神様になった理由 〜序章〜

やおよろずの神様がおわします、我らが住む国、日本。神様は基本的に有難いモノです。でも中には、「なんでコイツラが神様やねん!」ってのもいます。そう、三柱が三柱である由縁。それを物語っていきます。