少女達と織り物(四 悲報)

突然、その場にいた二人の国王が、言い放ちました。
「そなた達は、とても良い腕をしておる。我ら王族の衣服を専門に織って貰いたい。それから、朕の王子、隣国の王子が、見初めて妃に迎えたいと言う。これから、頼むぞ。」
美しい二人の少女が妃になるとあって、群衆は沸きました。

 

しかし、少年は「何とかしなければならない」と考えました。あの二人の少女の『世界』が壊れるからです。

 

更に、二人の国王が言い放ちました。
「婚礼は、明日行う。」
二人の少女は、
「この上なき幸せです。」
口を揃えて優しい微笑みで返します。
少年からは、どう見ても悲しみに暮れていました。

二人の少女は付け加えました。

「これから妃になれば、好きな時、好きな場所、で会えません。最後の一日を語り明かす事をお願いします。」

二人の国王は、不審に思いながらも、二人の少女の願いを許しました。