詩、詞、画...諸々

少女達と織り物(五 異変)

次の日、いつもと違い、日が昇るかどうかの時間に、森へ行きました。


そこには、二人の少女が横たわっていました。
少年は心配になり、叱責されるのも承知で、近寄りました。

 

見れば、織り物が、肩に掛けてありました。それは、大空へ羽ばたく二羽の鳥で、黒と金が織りなす見事な物でした。今まで織られた中で至高の物でした。

 

更に見れば、絹や木綿、麻でもありません。二人の少女の髪でした。
少年は驚き、双方の顔を見ました。
眠っていたなどでは、ありません。青白くなっていました。
幸せそうに、手を取り合い、微笑み合いながら。

 

「何があったんだ⁉」
少年は、どうして良いのか判らず、意味もなく、周りを見渡しました。傍には、一冊のノートがありました。二人の少女の物の様です。してはならないと思いつつも、おそるおそる、ノートを開いてみました。

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