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神様になった理由(long version)【3】

3.緊急会議

 

村人達は緊急会議を開きました。
情報収集、現状把握、の末、
原因をあーだ、こーだと、突き止めると、モノノケ達の仕業だと気付きました。

 

そして、モノノケ達の家に怒鳴り込もうという事になりました。
「お前が行けよ。」
「いや、お前こそ行けよ。」
「何で、俺が?」
我先にと叫ぶ者はいても、実行に移す人は一切いません。むしろ、堂々巡りです。

 

ダチョウ倶楽部の様には、なりません。
「じゃあ、俺が行くよ。」
「どうぞ、どうぞ」
と言う、具合には。

 

他にも、出る事は出ましたが、ケンケンガクガクとして、パッとした意見が出ません。
正座で足はガクガクになりましたが。

 

「えぇい!黙るがよろしい‼」
途端に、ざわついていた場が凍りつきました。いつも、温厚な方生き字引の老人が声を張り上げたからです。


そして、一つ、ため息を吐き、続けました。

「確かに、我等にとって、貧乏、疫病、死は、関わりたくないモノだ。
だからと言って邪険にしてはならない。
君達もいくら嫌いな相手からでも、嫌がらせやイジメはされたくないだろう?」
「それでは、どうしろと言うんですか⁉」
「簡単な事だ。優しくすれば良い。神様としてお祀りする。」

その途端、血相を変えて、非難の嵐が起こりました。
「何故、そこまでしないといけないんだ⁉他に案はないのか⁉」
生き字引は即座に返します。
「ならば、君達の素晴らしい案を聞こうか?」
村の若い衆は、ぐうの音も出ず座り込んでしまいました。
おられます。文句だけを叫ぶ方々が。

こうして、モノノケ達を神様として祀る事が決定しました。

 

 

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