神様になった理由(long version)【4】

4.紆余曲折

 

数日後、村長は、生き字引、話の理解が出来る若い衆、数名を連れて、モノノケ達の家に行きました。

モノノケ達は、丁寧に対応しますが、腹わたは煮えくり返っています。
「何の御用ですか?」
「貴方達に、これまでの非礼を詫びる為に参りました。」
「ほう、ならば誠意を見せて頂こうか?」
口先だけだろうと言わんばかりです。その空気を察し、生き字引が前に出て、口を開きました。
「それを分かって頂きたく、一緒に来て欲しい所があります。」


生き字引を先頭に、ある場所に向かいました。

それは、立派な神社でした。生き字引が、話の理解が出来る若い衆に造らせた、神社です。
さすがのモノノケ達も、想像もしなかったので、呆気にとられました。


すぐに、気を取り直し、尋ねました。
「誰もいない様だが、一体これは誰のための、神社ですか?」
「もちろん、貴方達のためです。ここで、嫌な思いをさせることのない、心豊かな暮らしを保障します。」
「随分な、これですね。で?望みは、何ですか?」
掌を返す仕草をしました。
「貧乏、疫病、死を鎮めて頂きたい。」
「ここまでされれば、礼として、応えなくてはならない。分かりました。飲みましょう。」

 

こうして、モノノケ達は人間と条約を結び、神様になり、平和に暮らしました。


世間では、嫌な事もたまにありますが、上手い事暮らして行きたいですね。